Bamboo house
本プロジェクトは河北省の涿州の別荘のモデルルーム内装設計であり、我々は内装と外部ランドスケープの設計を担当した。敷地は涿州の高速出口そばの、たいへん交通が便利な場所であったので、北京から直接車でやってくるような消費者をターゲットとした。結果的に河北省の別荘としては高級な風格を出すことが求められた。南向きの2階建て、延床面積300平米の別荘である。  建築躯体の工事が終了した段階で、1,2階の吹き抜け部分とリビングルーム以外の内部空間は、どこも構造壁で比較的細かく分割されてしまっていた。設計においては最初にどれが構造壁でどれが非構造壁化を選別し、不要な非構造壁は取り壊すかガラスなどの透明な壁におきかえて空間の連続性をなるべく保つようにした。実際このようにしてここでは階段周りに流動的な空間を作ることができた。同時にかなり開放的な内部空間を作ることができたと言えるだろう。

●木箱
各階には必ず閉じなければならない空間がある、我々はそういう空間を木の板で囲った箱のようにつくった。1階の書斎、寝室、キッチンの3個、2階の寝室と水回りの2個、これら計5つの木箱は、5ミリの合板を表面に貼って塗装で仕上げている。木箱の表面ともとあった壁との間の多くには収納家具をビルトインしている。中国のデヴェロッパーの多くは物件の内部空間を大きく見せるためにビルトインした家具を嫌って竣工後に独立した家具を配置するのが普通だけれども、この物件の施主は、部屋が多少せまく見えてもビルトイン家具を設置したいという我々の提案を受け入れてくれた。他にも壁と木箱の表面の間は、1階の入り口ではそこが小さな庭になり、2階のリビングではソファが挿入されたりもしている。1階の3つの木箱の足元には間接照明を入れ、浮遊感を出している。

●空間の連続性
木箱以外の空間については、我々はなるべく空間の連続性を保とうとした。床と壁は、木箱の内外でそれぞれ違う素材を採用している。同じ材料を使うと連続性が増す。木箱と木箱は直接接触せず、隙間を設けることで箱どうしの独立性が高まるような見せ方をしている。1階は塗料、2階はベージュ色の大理石地面を木箱の外では連続させて、木箱の中と素材を変えることで木箱の外の空間の連続性を強調している。  2階の吹き抜け部分の手すりは、竹を透明のアクリルで挟み込んだ特殊な板を用いている。これが「竹語堂」という別送の名前と対応している。



プロジェクト名:
Z住宅
設計:
北京松原弘典建築設計諮詢有限公司
設計担当:
松原弘典、房亮
所在地:
中国河北省涿州市
敷地面積:
468.2平米
建築面積:
160.8平米
延床面積:
288.0平米
構造:
RC + 煉瓦
設計時間:
2006年4月-2006年8月
施工時間:
2006年9月-2007年1月
竣工: -
施工:
北京市建築工程装飾公司
施主:
河北隆基泰和実業集団有限公司
撮影:
曹揚
ウェブサイト: http://www.zhuyutang.com