●滝のような建物、川のような道
本方案は、敷地南西側の高速道路から見て、黄山を背景に立つホテル建物がいかに象徴的な外観を持つことができるか、というところが出発点になっている。
私たちの考えたのは山の前に「滝のような建物」を置き、これが「川のような道」と接続して伸びて、そのままそれが山の西側の黛渓湖まで連続しているような景観を作ることである。建物の高さは約60mあり、山の中腹に建っていて滝の水流のような姿の外壁を持っている。この外壁はそのまま建物前面の前庭の地面と連続して湖畔まで伸びて川のように見える道になる。山から遠く離れた高速道路からは、あたかも山の中腹に突然滝が現れ、水が湖畔に流れ込んでいるように見えるだろう。後の黄山とあわせて「高山流水」な景観が作られることになる。
ホテル建物は高さが約60mであり、ここに15層の客室が入る。すべての客室から湖がよく見える。外壁はコンクリートとガラスで滝の流れを表現する。客室下の基壇部分にはホテル大堂、レストラン、会議室、娯楽施設、駐車場などが入る。特に中央の階段状空間をもつ大堂が目を引く空間になるだろう。ホテルの前の西側の広場の地面は外壁と近い色のタイルで仕上げられ、これが道になって黛渓湖まで伸びる。夜間には照明によって建物外壁と道路面に設置されたLED照明が水の流れを表現する。現在ある湖畔の彫刻はちょうどこの道の中央に置かれて、その周辺は広場として再整備される。
建物は現在三星級ホテルのある土地に配置されるので、現在の建物は取り壊して、そこに新しくホテルを新築することになる。ホテルの北側に通る黄山の中腹から流れる水流を復活させて、きれいなランドスケープをつくる。

 

 


プロジェクト名: Z Hotel
設計:
北京松原弘典建築設計諮詢有限公司
設計担当:
松原弘典、勝田規央、李晓丽
所在地: 中国山東省Z県
延床面積: 38000 平米
構造: RC
設計時間: 2008年8月- 2008年10月
施主: Z県規劃局