BIC Wholesales Store in Shanghai

●奥行きを強調した小さな店舗空間-BIC Wholesales Store in Shanghai内装設計プロジェクト

フランスの文房具メーカーBiCの、中国で初となる卸売り店舗のための内装設計である。

敷地は、中国の典型的な卸売市場の一角で、文房具を扱う店舗が一つの建物の中に密集した場所にある。似たような規模の店が並ぶため、目を引くようなファサードと、卸売り店舗という性質上必要となる大容量の商品収納スペースをどう確保するかが今回の設計のポイントとなった。

こうした条件に対し、まず店舗両側の壁面に棚を設け収納スペースを十分に確保しつつ、それぞれの棚の間に壁を立てて入口からは黄色い壁だけを見せて棚を見えないようにした。さらに各棚壁を奥に向かってすぼまるように配置することで売り場の奥行きを強調し、入口からは黄色い壁に張った商品やポスターだけが見えるようにしている。また奥の壁にはミラーを貼ることで、狭い空間の奥行き感を強調して圧迫感を減らしている。

ひとたび店内に入ると、斜めに置かれた黄色い壁の後方に、入口側からは見えない棚が見え、そこの商品に誰でも簡単にアクセスすることができる。ペンを主体とする商品は三つの異なるBOXの形式で壁に固定され、顧客が手に取りやすいように配置されている。店舗中央には雲型平面で高さを変えたカウンターがあり、これは書品を陳列しながら同時にキャッシャーにもなっている。天井にはこのカウンターと同じ形をした下がり天井が、虹色のアクリルバーを側面につけて発光している。

ファサードにはBiCのロゴと虹色に変化する照明が目を引く要素として取りつけられている。

狭い空間を狭く感じさせないために、斜めに配置した家具とミラーの効果で奥行きを強調した店舗設計である。

 


プロジェクト名:
BIC Wholesale Store in Shanghai
設計:
BMA北京松原弘典建築設計咨詢有限公司
設計担当:
松原弘典、山田哲嗣
所在地:上海市沪太路520号南楼1028馆(Tel:021-5180-6963)
延床面積:40平米
設計時間:2011年11月-2012年1月
施工期間:2012年2月-4月
竣工:2012年6月
施主:BIC Service
撮影:Nacasa and Partners(加納英一)